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新しい朝鮮半島を思い描く
―― 毅然たる態度で南北間の信頼を形作る

朴槿恵(パク・クネ)
韓国ハンナラ党前党首

A New Kind of Korea

2011年9月号掲載論文

北朝鮮と韓国は互いに相手を信頼していない。これが、朝鮮半島における真の和解を長く阻んできた。残されていたわずかな信頼さえも、2010年に北朝鮮が起こした一連の事件によって消失してしまった。・・・・・・とはいえ、「片手では拍手できない」ということわざが韓国にある。南北間の平和も双方が努力しなければ実現しない。この半世紀以上にわたって、北朝鮮は国際的規範を無視し続けてきた。もちろん、平壌の挑発行動にはソウルは毅然と対処しなければならないが、一方で、両国間の関係改善の新たな機会には開放的な態度をとるべきだろう。いまや南北間の信頼は地に落ちているが、逆に言えば、信頼関係を再構築していく機会を手にしていると考えることもできる。朝鮮半島を紛争ゾーンから信頼のゾーンへと変えるために、韓国は信頼構築政策(trustpolitik)をとり、グローバルな規範に基づき、ともに信頼できる期待を育んでいかなければならない。

  • もっとも切実な安全保障課題
  • 南北間の信頼を高めるには
  • アラインメント(同期化)戦略とは
  • 対話と関与戦略を国際的に進めるには
  • 経済開発と永続的な平和

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