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アメリカ、そして世界経済の二つのハードランディングシナリオ
―― 景気刺激策か歳出削減か

アラン・S・ブラインダー プリンストン大学教授

America's Weak Recovery

Alan S. Blinder プリンストン大学教授で、専門は経済学。1993―1994年に大統領経済諮問委員会のメンバー、94―96年に連邦準備制度理事会の理事を務めた。

2011年8月号掲載論文

民間経済という経済を動かす主要なエンジンに力がなく、財政政策と金融政策という補助エンジンも、それぞれ、財政赤字とQE2の不調によって手足を縛られている。しかも、増税と財政赤字を減らすための歳出削減の時期が迫りつつある。財政赤字の肥大化が予測されている以上、緊縮財政路線をとるのが思慮分別のある路線のように思える。しかしそれは、需要不足に苦しんでいる現在の米経済が必要としていることではない。これに加えて、内に議会の合意を必要とする債務上限の引き上げ問題、外にユーロ圏の危機という問題を抱え、いまや二つのハードランディングシナリオが浮上しつつある。・・・

  • 経済を動かす三つのエンジン
  • 低調な経済成長の理由は
  • 債務上限問題とハードランディングシナリオ
  • 極端なレッセフェールへの回帰?

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