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日本は危機を克服し、必ず再生する

クリスチャン・カリル 前ニューズウィーク誌東京支局長

Japan's Rebound

2011年5月号掲載論文

  • 危機を機会に変える力
  • 日本は再建コストを負担できる
  • 危機をさらに前進する機会とするには

<危機を機会に変える力>

3月11日に起きたマグニチュード9・0の大地震がもたらした複合災害によって、現在の日本は大きな混乱のなかにある。道路、鉄道、電話網が寸断されたために、被災者の救援活動も難航し、約50万人が家を失った。この状況を前に、日銀は金融市場への大規模な流動性の供給を決めた。

現在、原発危機が続いているフクシマ第一原子力発電所は、地震とツナミの被害にさらされる前は、日本の電力供給の6%を担ってきた。大きな被害を受けた地域からは遠く離れている東京への電力供給も制限されている。日本で生産されるパーツに依存していたグローバル・サプライチェーンも大きな余波を受けている。

日本が事態をいかに深刻にみているかは、日本の天皇が、テレビを通じて国民にメッセージを送ったことからも明らかだろう。幸いなことに、困難の克服を願った天皇陛下の訴えが、実現する可能性はある。・・・

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