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CFRインタビュー
リビアは短期的に国家分断へと向かう
―― 中東の嵐とアメリカの影響力の限界

リチャード・ハース 米外交問題評議会会長

Weekend U.S. in Stormy Mideast

掲載論文

 「カダフィを権力ポストから追放するというアメリカの政策目的」と「それを実現するために進んで何をするか」の間に大きなギャップが存在し、その結果、アメリカ政府は大きな混乱に直面している。短期的には目的を引き下げて、状況を安定化させるしかない。停戦を強く求めるべきだし、これ以上多くの人命が失われないように手をつくす必要がある。このためなら、当面、カダフィが権力ポストに居座り続けるのを認め、この間、国が短期的に二つに分断されることになっても仕方がないだろう。

  • リビアの国家分断は避けられない?
  • シリア情勢とイスラエル
  • 中東の今後とアメリカの影響力の衰退

<リビアの国家分断は避けられない?>

―― あなたはブッシュ政権で国務省政策企画部長を務めたが、現在もそのポジションにあるとすれば、どのような中東政策を大統領に進言するか。

第1に、地域全体をカバーするような一つの政策路線では通用しないということだ。特定の状況、特定の国に対するアプローチは、現地情勢、現地にアメリカが有する利益、実行可能な政策上の選択肢を考慮したテイラーメイドの政策でなければならない。・・・

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