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CFRインタビュー
アフター・フクシマ
――フクシマ原発事故の教訓

ジョン・エイハーン 前米原子力委員会委員長

After Fukushima, Examining Nuclear Power Safety

John Ahearne 原子力および核兵器の専門家で、前米原子力委員会委員長。シグマXi(科学研究者協会)の名誉ディレクター。科学技術・エネルギー研究に関する大統領諮問委員会のメンバー。

2011年5月号掲載論文

フクシマ原発危機がいまも収束しないために、広く原発施設に対する不安と懸念が高まりつつある。実際、フクシマ原発がどのような状態にあるかは、いまもはっきりとしない。米原子力委員会のジョン・エイハーン前委員長によれば、フクシマ原発の「使用済み核燃料がどのような状態にあるかは依然として確認されていないし、ましてや、原子炉内の核燃料がどのような状況にあるかはわかっていない」。当然、「危機を管理できる状態にもっていくには、まだかなり長い時間がかかる」。チェルノブイリ原発事故、スリーマイル島原発事故以降、それぞれの事故を阻止するためにはどのような措置をとっておくべきだったかについて結論を出すには、数年の時間を要した。フクシマの原発事故についても、今後の対策に向けた結論が出るのはかなり先の話になる。だが、あらゆる設計上の規制を満たしているかどうかを検証する必要があるし、規制をいかに適切に進化させ維持していくかを考えることが絶対的に必要だ。

  • 最悪の事態は脱したと言えるのか
  • いかに原子力施設の安全を確保するか
  • 再処理と核廃棄物

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