Cesar Okada/istock.com

大国ブラジルのアジェンダ

ジュリア・E・スウェイグ
米外交問題評議会(CFR)
中南米担当シニア・フェロー

A New Global Player
―― Brazil's Far-Flung Agenda

Julia E. Sweig 米外交問題評議会(CFR)中南米担当シニア・フェローで、フォーリン・アフェアーズ スペイン語版のボードディレクター。現在、CFRのブラジルタスクフォースのディレクターを務めている。専門はラテンアメリカ、キューバ、反米主義など。高い評価を受けた『キューバ革命の内幕Inside the Cuban Revolution: Fidel Castro and the Urban Underground (May 2002).』の著者で、近著に『誤爆――反米の世紀』がある。

2011年3月号掲載論文

流血の惨事を起こすことも他国を侵略することもなく、ブラジルは多民族・多人種の民主国家を作り上げ、力強い市場経済を定着させた。何百万人もの貧困層を中産階級層に引き上げることにも成功した。いまや、ブラジルは大国の仲間入りをし、大国として振る舞う資格があると考えている。すでに、国連安全保障理事会の常任理事国入りを希望すると表明し、途上国の連帯を組織し、最近も世界銀行や国際通貨基金(IMF)における議決権拡大を模索している。だが、ルセフ新大統領にとっての最大の課題とは、国際的な地位の確立を模索していくことと、格差の是正、教育の強化、犯罪の撲滅などの野心的な国内アジェンダへの取り組みとのバランスをどのようにとっていくかにある。

  • ブラジルの二つの顔
  • 斬新な社会政策 
  • 世界ステージへのデビュー
  • イラン仲介をめぐるブラジルのギャンブル
  • なぜブラジルはイラン問題に介入したか
  • 環境先進国としてのブラジル
  • 豊かな資源
  • 国内の問題
  • サンバとサッカーを超えて

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