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アメリカ軍国主義批判
―― 非介入主義外交への転換を

ウィリアム・パフ コラムニスト

Manufacturing Insecurity

William Pfaff 著名な作家、コラムニストで、インターナショナル・へラルド・トリビューン紙に1978年~2006年まで、ニューヨーカー誌に1971年から1992年まで政治、外交をテーマとするコラムを寄稿した。最近の著作に、The Irony of Manifest Destiny: The Tragedy of American Foreign Policy(2010)がある。

2011年2月号掲載論文

アメリカが第二次世界大戦後に市民兵を大規模な職業軍人による軍隊に置き換えたことのもっとも重要な帰結は、市民に直接的に説明責任を負わない国家パワーの手段を作り出してしまったことだ。軍隊は国家パワーの手段として扱われ、しかも、米軍はそれまで許されなかった手段さえ用いるようになった。いまや、ペンタゴンに対してだけ説明責任を負う、職業軍人による部隊とそれを支えるほぼ同規模の民間人の傭兵(予備役部隊)が、数十年前にアイゼンハワー大統領が警告した軍産複合体を支え、肥大化させている。国防・安全保障産業はいまやアメリカの製造業におけるもっとも重要な地位を占めているし、軍需産業の利益団体がいまや議会だけでなく、経験不足の政権さえも支配している。「アメリカは現在のプロイセンたる軍事国家だ」と述べても、事実を過度に誇張することにはならないだろう。

  • アメリカの前方展開戦略は大きな間違いだった
  • 帝国の総督と化した地域軍司令官
  • アフガンとイラク
  • イスラムと西洋の奇妙な衝突
  • 新しい軍事主義の台頭
  • 軍事力に対する抑制と均衡を

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