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アイゼンハワーの警告から半世紀、 アメリカの「軍産・技術・議会」複合体の現状

レスリー・ゲルブ 米外交問題評議会名誉会長

Military-Industrial Complex, Fifty Years On

Leslie Gelb 国防総省で政策立案・軍部管理担当のディレクターを務めた後、1973~1977年までニューヨークタイムズ紙の外交記者(1973~1977年)に。カーター政権の国務次官補(1977~1979年)を経て、ニューヨークタイムズ紙で論説ページエディター、コラムを務め、この間にピューリツァー賞を受賞した。その後、米外交問題評議会会長に就任し、現在は名誉会長。

2011年2月号掲載論文

1961年1月17日、アイゼンハワーは大統領退任演説で、「軍産複合体」の存在とその高まる影響力を抑え込なければならないと警告した。だが、実際には、「軍部と軍需産業だけでなく、技術、議会の利益が結びついており」、その結果、国防予算は肥大化し、アイゼンハワーの警告以降、その影響力はますます大きくなっていると、レスリー・ゲルブ外交問題評議会名誉会長は言う。アイゼンハワーの軍産複合体の警告に昨年言及したロバート・ゲーツ長官は、今年に入って、「今後5年間で国防予算を780億ドル削減する」と表明した。だが、ゲルブは現実に国防予算が削減されるかどうか、はっきりしないとみる。予算をもっと経済領域に投入すべきだと主張するゲルブは、オバマ大統領は「民主主義と経済の競争力を維持し、世界におけるアメリカの安全保障を維持していくには」経済を再生し、雇用を作り出すことが不可欠であることを、もっとも世論に強く訴えるべきだと語った。聞き手はバーナード・ガーズマン(www.cfr.orgのコンサルティングエディター)

  • アイゼンハワーの警告
  • 軍産複合体の圧倒的影響力

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