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CFRミーティング グローバルな資金の流れを考える
―― ラリー・サマーズとの対話

ローレンス・サマーズ 国家経済会議議長
ティム・ファーガソン フォーブス・アジア、エディター

A Conversation with Lawrence H. Summers

Lawrence H. Summers ハーバード大学教授(経済学)、世界銀行チーフエコノミスト、クリントン政権の財務長官、ハーバード大学学長を経て、オバマ政権の国家経済会議議長を務めた。2011年からハーバード大学に復帰。両親がペンシルバニア大学の経済学教授、親戚に、ポール・サミュエルソン、ケネス・アローという20世紀を代表するエコノミストで、ともにノーベル賞を受賞したエコノミストがいる家庭環境で育った。16歳でマサチューセッツ工科大学に入学し、28歳という史上最年少でハーバード大学の終身教授になったことでも知られる。

2011年1月号掲載論文

資本管理策に眉をひそめるムードがあるが、私は、流入する資本に課税したほうがいいと特定国が判断するとしても仕方がないと思うし、資本管理策をそれほど大きな問題だとは思っていない。完全なアナロジーにはなり得ないが、資金の流れを人の流れに例えることもできる。人々が外国に移住するのを認めない国は全体主義的で問題があると考えられる。一方で、国家が慎重に移民の流入を規制するのは所与のこととして受け入れられているではないか。・・・妥当な範囲での資本の流入を制限することにそれほど問題があるとは思わない。・・・一方で、通貨の切り上げを拒み資金があふれかえる状況が続けば、バブルが形成されるかもしれない。・・・中国経済が今後どうなるかわからないという見込みが高まっているために、不透明感が増している。(L・サマーズ)

  • 新興国の成長が先進国の窮地を救った
  • 資金流入、為替、インフレ
  • 第2のプラザ合意が必要か
  • グローバルな資金の流れについて
  • 危機意識が経済を再生へと向かわせる
  • 大胆なインフラ投資が必要だ

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