インターネットと相互接続権力の台頭
The Digital Disruption
―― Connectivity and the Diffusion of Power
2010年12月号掲載論文
インターネットの登場で、政府の力を弱め、市民の力を強めるバーチャル・コミュニティー(相互接続権力)が誕生し、人々を結びつけるコネクションテクノロジーが、世界各国の社会を変化させている。だが、この流れは、世界中の民衆と政府に困難な新課題を突きつけることになる。低開発社会ではよりオープンで透明性の高い社会を実現するように求める民衆の圧力が作りだされ、政治的緊張を高めるだろう。一方で政府も反政府勢力を封じ込める新たな技術ツールを手に入れることになり、より閉鎖的で抑圧的な社会が出現するかもしれない。民主国家政府はこの機会を見逃さずに連帯する義務があるし、変革をもたらす原動力である企業や非政府組織をプレイヤーとして尊重しなければならない。パワーを分かち合う新時代では、政府といえども、自分だけでは物事をすすめていくことはできないのだから。
- 相互接続権力とは何か
- 印刷機からTV、携帯電話へ
- メディアの衰退v
- 政府による情報管理とイタチごっこ
- 途上国と携帯電話
- 低開発諸国と情報テクノロジー
- 政府と情報技術企業
- 相互接続権力における連帯
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