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CFRインタビュー
コレラ流行はパンデミック化している

ローリー・ギャレット / 米外交問題評議会グローバルヘルス担当シニア・フェロー

Fighting Cholera amid Haiti’s Debris

Laurie A. Garret 米外交問題評議会シニア・フェロー(グローバルヘルス担当)。公衆衛生、感染症、新型インフルエンザ、HIV・AIDSなど、流行性疾患と社会的、国際的余波の分析を専門とする。

2010年12月号掲載論文

大地震が発生してまだ一年も経ってないハイチでコレラが発生し、感染が大きな広がりをみせている。汚染された水によって人間に感染するコレラは、適切な水分補給と抗生物質投与によって治療できる感染症だが、ハイチがこれまでも水道と公衆衛生インフラをうまく整備できていなかったこと、そして地震後のインフラ再建が遅れていることが災いして、問題がさらに深刻になっている。コレラが発生した場所に適切な公衆衛生、清潔な飲料水供給システムがなければ、感染は瞬く間に広がっていく。ハイチだけでなく、ナイジェリアでも、パキスタンでも同じタイプのコレラが流行している。「実際には、これはパンデミックだ」とギャレットは言う。今回のコレラ発生は、世界各地で実施されている平和維持活動、危機地域を移動する人道支援活動にとっての新たな課題を浮上させている。平和維持活動、人道支援活動が実施されるのは、往々にしてそうした公衆衛生インフラが存在しない地域だからだ。聞き手は、デボラ・ジェローム (Deputy Editor, CFR.org)

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