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CFRミーティング
短期的回復と持続的成長のバランスをどこに求めるか
 ――景気刺激策と財政赤字の間

スピーカー
ヤコブ・A・フレンケル JPモルガン・チェース・インターナショナル会長
ステフェン・S・ローチ モルガン・スタンレー・アジア会長
司会
セバスチャン・マラビー CFR地政経済学研究センター所長

World Economic Update

Jacob A. Frenkel シカゴ大学教授、国際通貨基金研究ディレクター、イスラエル中央銀行総裁を経て、現在は、JPモルガン・チェース・インターナショナル会長。
Stephen S. Roach ブルッキングス研究所、連邦準備制度理事会を経て、1982年にモルガン・スタンレー入社。同社のチーフ・エコノミスト、グローバル・エコノミスト・チームのディレクターを経て、現在はモルガン・スタンレー・アジア会長。

2010年11月号掲載論文

いま景気刺激策をやめてしまえば景気はますます悪くなるが、さらに刺激策を実施すれば政府債務の問題はさらに悪化してしまう。この問題を扱うには2つの側面での精密さが要求される。バランス(構成)とタイミングだ。・・・景気対策が期待していたほど効果を発揮しないのは、対策が終了した後の経済成長を支えるような環境整備が(政治的に)放置されることが多いからだ。(Y・フレンケル)<br>

「さらに数千億ドルの財政出動をします。出口戦略については後から考えます」では、あまりにも分別がなさすぎる。日本のように低成長が続き、現在すでに積み上がっている財政赤字を均衡へと向かわせるような税収増を期待できなくなれば、どうしようもなくなる。(S・ローチ)

  • 財政政策しか打つ手は残されていない
  • やはり財政政策しかない、だが・・・
  • 金融政策と二つのバブル
  • 短期的な回復と長期的成長のバランスはあるか
  • 問題は人民元ではなく、アメリカの貯蓄不足
  • 重要なのは市場が政策をどう判断するかだ
  • インフレかデフレか、景気対策か財政均衡か

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