CFR朝鮮半島タスクフォース・リポート Part1
北朝鮮に対する巻き返し策を
U.S. Policy Option
U.S. Policy toward the Korean Peninsula
2010年7月号掲載論文
われわれタスクフォースは、アメリカと韓国は、一体感のある同盟の形成に向けた議論を深め、この枠組みができたら、北朝鮮の政治的不安定化に迅速に対応できる態勢を強化するために、日本、中国、ロシアを取り込んで枠組みを拡大させていくことを提言する。朝鮮半島の将来を議論するために、アメリカは中国との戦略対話を試みる必要もある。
これまで北朝鮮は、核実験を含む、アメリカが定義するレッドラインをことごとく公然と越えてきたが、それでも懲罰措置の対象とされることはなかった。・・・残された唯一のレッドラインとは、「北朝鮮がNPTの枠組みに復帰しない限り、非国家アクターによる核テロが起きた場合に、アメリカは北朝鮮のことを主要な容疑者とみなし、アメリカの即時報復攻撃の対象とする」と警告することだ。・・・オバマ政権にとっての課題は、アメリカの警告の信頼性をいかに高めるかにある。
- 中国の朝鮮半島政策と 米中関係における朝鮮半島
- 日米同盟と朝鮮半島
- ロシアと朝鮮半島
- 米韓同盟
- 不測事態対応計画
- 北朝鮮問題の本質
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