信用格付け会社の功罪
The Credit Rating Controversy
2010年7月号掲載論文
格付け各社がギリシャ、ポルトガル、スペインはデフォルトに陥る公算が高いと示唆する評価を示したことで、世界の金融市場は長期的な混乱に陥っている。一部のアナリストは、格付け会社が国債の価格下落に先んじてではなく、トレンドに追随して国債の格付けを引き下げており、その結果、さらなる市場の下落を招いていると批判している。要するに、アナリストたちは、そうした格付けは金融市場の変動幅を大きくしてしまっていると批判している。すでに、ヨーロッパもアメリカも格付け会社に対する規制策を検討している。しかし、批判にさらされているとはいえ、格付け会社が依然として頼りにされているのも事実だ。「かつて誤った格付けをしたのと同じような様々な証券や債券を格付けするために」依然として格付け会社は頼りとされている。・・・
- 圧倒的力を持つ格付けのビッグスリー
- 格付け会社のビジネスモデル
- なぜ規制当局は格付け会社を容認しているか
- 格付け会社は金融危機を増幅させているか
- ユーロ危機と格付け会社
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