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大きすぎてつぶせない銀行を分割せよ

スピーカー
リチャード・W・フィッシャー ダラス地区連邦準備銀行総裁
司会
ジョアン・E・スペロ CFRファウンデーション・センター客員研究員

Globalization and the Contours of the Recovery

Richard W. Fisher ダラス地区連邦準備銀行総裁。米財務省の財務次官補、通商代表部の次席代表などを経て、2005年4月より現職。

2010年6月号掲載論文

巨大銀行は、産業と地理の境界を越えるコネクションを作り出し、経済や金融市場と様々な方法でつながっている。巨大銀行は他の銀行や金融機関とも深く広く関係している。このため、本当に巨大な銀行が破綻すれば、金融システム全体に問題が波及する。世界中で不良債券のスパイラル的な拡大、多くの雇用と企業を消滅させる信用収縮を引き起こす危険がある。これら巨大金融機関が金融システム全体に有害なウィルスを拡散させてしまうリスクを考えると、予防的なアプローチが好ましいと私は思う。つまり、巨大金融機関を経営陣にとっても規制当局にとっても管理可能なサイズに分割する国際合意を形成すべきだと思う。

  • マネーの本質
  • 経済を心臓血管系に例えると
  • 金融政策と規制の不可分な関係
  • 大きすぎてつぶせない?
  • 中央銀行の独立性
  • 財政赤字と金融危機

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