世界は再び食糧不足の時代へ
――結局、マルサスは正しかったのか

チャーリスル・フォード・ランゲ ミネソタ大学教授
チャーリスル・ピエール・ランゲ イエール大学学生

Against the Grain

Charlisle Ford Runge ミネソタ大学教授。専門は応用経済と法学。
Charlisle Piehl Runge イエール大学学生。

2010年3月号掲載論文

2009年の穀物生産がかつてないレベルへと増大したことで、価格の高騰は一時的に抑えられているが、今後数年間のうちに再び世界は食糧不足に陥り、市場価格が高騰し始めるようになる。緑の革命を経て、多くの人が、これで食糧の安定供給は確保されたと考えるようになったが、実際にはそうではなかったことはすでに最近の食糧価格高騰によって実証されている。ますます多くの穀物がバイオ燃料の原料として用いられ始め、中国や南アジアでの人口や所得が上昇するにつれて食糧需要はさらに高まっている。途上国、とくに最貧国は絶望的な状態に追い込まれている。すでに食料価格を高騰させるメカニズムは動き出している。

  • 緑の革命の光と影
  • 農業革命がもたらした格差   
  • 食糧危機の「次なる嵐」が迫っている
  • 生産量増大の代価とは
  • 技術革新の落とし穴

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