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世界の自動車産業の再編はいかに行われたか
―― GMと日産のケース

スピーカー
カルロス・ゴーン ルノー・日産アライアンス会長
スティーブン・L・ラットナー 前米財務省自動車作業部会主要顧問
モデレータ
デビッド・ブロンシュビッグ 米外交問題評議会シニア・フェロー(非常勤)

How Should Government Drive Industry Change
Lesson Learned from the Global Automotive Sector

Carlos Ghosn 1999年にルノーと資本提携した日産自動車の最高執行責任者(COO)に就任。日産の再建に大きな貢献をした。2001年に日産自動車の社長兼CEOに就任。2005年からルノーの会長兼CEOも兼務している。
Steven Rattner ニューヨーク・タイムズ紙記者、モルガン・スタンレーを経て、ラザード・フレールの副会長に。その後、プライベート・エクイティのクァドラングル・グループを設立。民主党系候補のファンドレイザーとしても知られる。2009年に米自動車産業の再編、特にクライスラーとGMの救済を任務とする大統領自動車作業部会の主要顧問を務めた。

2010年1月号掲載論文

最終的に、政府が介入しなければ、GMとクライスラーは資金不足に陥るのは分かっていた。民間市場での資金調達は望めない。・・・負債による資金調達さえ望めない状況だった。資金を投入しなければ、すでに月に80万人のペースで失業者が出ていた中西部の工業地帯でさらに300万人が失業することを意味した。政府は、そのような事態は受け入れられないと判断した。(S・ラットナー)

アメリカの自動車メーカーは、他国の企業のやり方に目を向けなかった。相手に学ぶことはないと思えば、すでにあなたはその段階で敗れている。白黒がでるまでの時間の違いはあるだろうが、必ず敗者になる。・・・今回の危機から学ぶ教訓があるとすれば、われわれは中国、インドの自動車メーカーの動向に注目する必要があるということだ。そうしない限り、われわれもまた、米企業と同じ間違いを犯すことになる。 (C・ゴーン)

  • 自動車産業救済の目的は雇用維持だった
  • 日産とGMの違いは何か
  • 覇者の奢り
  • 危機のなかの政府と企業の適切な関係は
  • 技術革新と政府の関係
  • 先進国の自動車産業は空洞化する?

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