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アメリカは「新しいアジア」にどう関わるべきか
―― 5カ国(日中韓プラス米ロ)協議メカニズムの構築を

エバン・A・フェイゲンバーム CFRシニア・フェロー
ロバート・マニング 米国家情報会議ディレクター

The United States in the New Asia

Evan A. Feigenbaum 国務省政策企画部スタッフ(東アジア担当)、国務省南アジア担当副次官補、同中央アジア担当副次官補などを経て、現在は外交問題評議会シニア・フェロー(東アジア、南アジア、中央アジア担当)。 五つの外国語に通じ、専門領域も南アジアから東アジア、ロシア、さらにはエネルギー、経済、地域機構と広い。
Robert A. Manning エネルギー問題、アジア問題の専門家で、国務省、国防総省顧問、CFRのシニア・フェロー、アジア研究部長を歴任した。現在は国家情報会議のディレクター。

2010年1月号掲載論文

6者協議にこだわり、北朝鮮とは関係のない北東アジアの非安全保障領域のアジェンダをめぐる多国間協力に関して平壌に拒否権を与える理由はどこにもない。いまや日中韓(プラス3)を、(北朝鮮問題をめぐる)6者協議に協力してきた5カ国のフォーラム(日中韓米ロ)へと拡大すべきタイミングにある。

この枠組みがあれば、北太平洋の主要5カ国が連帯して、経済問題、環境問題、トランスナショナルな課題、外交問題など、非安全保障領域でそれぞれが持つ利益や資源、能力、専門知識をうまく組み合わせられるようになる。安全保障領域での協調は依然として難しいとはいえ、少なくとも、5カ国が朝鮮半島の最終的な統合に向けた移行管理策を含む、緊急対応計画を話し合うことはできるはずだ。

  • 北東アジアに5カ国メカニズムの形成を
  • 朝鮮半島の急変に備えた5カ国交渉を
  • ASEANの可能性と限界
  • 「アジアはヨーロッパではない」
  • アジア関与の再定義を

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