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21世紀の核抑止力を考える
――抑止力への信頼性を再確立するには

ケイル・A・リーバー/ジョージタウン大学准教授
ダリル・G・プレス/ダートマス・カレッジ准教授

The Nuke We Need

Keil A. Lieber ジョージタウン大学外交大学院・安全保障プログラム准教授。
Daryl G. Press ダートマスカレッジ准教授。ジョン・スローン・ディッキー国際理解センターにおける戦争と平和研究プログラムのコーディネーター。

2009年11月号掲載論文

アメリカの核戦力の削減ばかりを求め、敵の軍事基盤を攻撃する核能力を重視しない人々は、核武装国との間で通常(戦力)戦争が一度始まれば抑止力を維持していくのが難しくなることを理解していないようだ。攻撃をすれば間違いなく反撃されると敵が確信しなければ、信頼できる抑止力は形成できない。しかし、核保有国との通常戦争において、現状の核の路線や戦略では信頼できる抑止力は形成できない。アメリカが、潜在的な敵による核攻撃を抑止するには、アメリカの指導者が実際に行使できる、報復攻撃のための選択肢を準備しておくべきだ。

  • 全般的核削減の一方で、必要な核の維持を
  • 近代戦争のジレンマ
  • 敵の軍事基盤への攻撃能力整備を
  • 敵が「あり得る」と判断する反撃策を用意せよ
  • 小型核を抑止力の中枢に据えよ
  • 核戦争のリスクを直視せよ

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