アフリカの資本主義革命
―― 危機のなかで成長を維持するには
Africa's Capitalist Revolution
― Preserving Growth in a Time of Crisis
2009年9月号掲載論文
権威主義的な政府のもとである程度うまくやっている東アジア諸国とは対照的に、アフリカ諸国は総じて国家運営に失敗している。これは、アフリカの独裁者の多くが、出身部族の生活を向上させることしか頭にないからだ。しかし、いまやアフリカでは急速な都市化が進行しており、市場経済と民主主義の前提である多様な社会の形成が刺激されている。指導者たちも、従来の「家産的なやり方」はコストが大きすぎて維持できなくなりつつあることを理解している。この資本主義革命の流れを加速させるには、援助よりも、貿易を通じてアフリカを助ける必要がある。この点を先進諸国が認識し、アフリカでの改革の進展を保護主義で抑え込まないようにしなければならない。
- アフリカで進む資本主義経済革命
- 都市化の進展で部族主義を打倒できるか
- 民間投資を通じた経済開発を
- 先進国での保護主義の台頭を回避せよ
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