JM Travel Photography / Shutterstock.com

イランの行動論理を解明する
―― イランとの和解を
 実現する直接交渉を

モフセン・M・ミラニ 南フロリダ大学政治学教授

Tehran’s Take ― Understanding Iran’s U.S. Policy

Mohsen Milani 
南フロリダ大学政治学教授。同大学国際関係学部・学部長。ペルシャ湾岸諸国、イラン革命、イランの外交と内政などに関する数多くの著作がある。

2009年8月号掲載論文

イランとアメリカはポーカーゲームをしているようなものだ。テヘランは核開発に関する手の内を見せようとせず、一方ワシントンは、イランに対する軍事攻撃という選択肢を外そうとはしない。ワシントンが有利な情勢にあるが、有利な側がつねにゲームに勝つとは限らない。ワシントンは、アルカイダを打倒し、アフガニスタンとイラクを安定させるというイランとの共有認識をもとに、30年に及んでいるイランとの敵対関係にピリオドを打つべきだろう。テヘランも、アメリカが重視する問題をめぐってワシントンとの合意を形成しないことには、地域大国に台頭したことからの恩恵を引き出せないどころか、すでに手に入れているものの多くを失うリスクが生じることを理解しなければならない。両国が共有する利害に注目し、残された立場の違いを埋めていくための直接交渉枠組みを立ち上げるべきだ。

  • ハメネイの絶対権力
  • 飢えたオオカミと太ったヒツジ
  • イランの抑止戦略の4つの要因
  • アメリカの封じ込めにイランはどう対抗してきたか
  • イランの地域的な台頭
  • アフガンとイラクについての米・イランの立場
  • 全面的な対イラン・エンゲージメントを

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

(C) Copyright 2009 by the Council on Foreign Relations, Inc., and Foreign Affairs, Japan

Page Top