CFRインタビュー
国家存亡の危機にあるパキスタン
―台頭するジハード勢力

ブルース・リーデル ブルッキングス研究所セバン中東センター研究員

Pakistan’s Existential Threat Comes From Within

Bruce O.Riedel CIA(米中央情報局)オフィサーを経て現在はブルッキングス研究所の客員研究員。専門家は中東、南アジアで歴代3人の米大統領の顧問を務めた。最近も、オバマ政権のアフガン・パキスタン政策省庁間調整委員会の委員長を務めている。

2009年6月掲載論文

パキスタンでは(国境周辺の)いわゆる部族地域だけでなく、パンジャブ州やカラチを含むパキスタンの主要都市での武装ジハード集団が大きく台頭しており、いまやパキスタン国家の存続そのものが脅かされている。国家破綻が必然なわけでも、差し迫っているわけでもないが、いずれパキスタンにジハード国家が誕生する危険は十分にある。……これに加えて、アフガンのタリバーンがアフガン南部と東部を管理下に置くようになれば、アルカイダが活動できるパキスタン・アフガンにおける空間はますます広がりをみせることになる。

  • パキスタンは崩壊するのか?
  • インドとパキスタン関係
  • アフガンとパキスタン双方で台頭するジハード勢力

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