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核の脅威を誇張するのは止めよ
―核の惨劇を回避できる見込みはかつてなく高まっている

マイケル・クレポン ヘンリー・スチムソンセンター共同設立者 

The Mushroom Cloud That Wasn’t :Why Inflating Threat Won’t reduce them

Michael Krepon ヘンリー・スチムソンセンターの共同設立者・名誉会長で、アメリカの核不拡散研究の第一人者として知られる。最近の著書に、Better Safe Than Sorry; The Ironies of Living With the Bombがある。

2009年6月号掲載論文

今も世界は核の危険にさらされているが、脅威を削減するのに、脅威を過大視する必要はない。政治家と核不拡散の専門家が警告を発するのに、人々の危機意識をことさらに高める必要はない。国際政治において核を保有することの重要性と意味合いはかつてなく低下している。辛抱強く、一貫した外交を展開してきたことで、いまや核不拡散はグローバルな規範となり、これを受け入れていないのはごく一部の諸国に過ぎない。しかも、すべての安保理常任理事国、そしてインド、イスラエル、パキスタンは「核によるテロリズム」という共通の脅威に直面しており、この共通の脅威の存在が、核不拡散を試みていくための国際的協調基盤を提供している。

  • なぜ核戦争を回避できたか
  • 誇張された脅威と恐れに基づく戦略の弊害
  • 協調的核削減プログラム
  • 恐れるべきは恐れそのもの

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