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大統領に次ぐ重責を担う大統領補佐官の役割とは
 ――バンディからキッシンジャー、ブレジンスキー、ライス、ハドレーまで

アイボ・ダールダー
ブルッキングス研究所シニア・フェロー
I・M・デスラー
メリーランド公共政策大学院教授

In the Shadow of the Oval Office: The Next National Security Adviser

Ivo Daalder ブルッキングス研究所シニア・フェロー。1995~96年のクリントン政権期に国家安全保障会議(NSC)でヨーロッパ問題を担当。
I. M. Destler メリーランド公共政策大学院教授。ピーターソン国際経済研究所の客員フェローも務める。

2009年2月号掲載論文

政権が対外政策を遂行していく上で、もっとも多くの時間を大統領と共有するのは国家安全保障問題担当大統領補佐官だ。大統領補佐官は大統領の執務室であるオーバル・オフィスのすぐ近くにオフィスを持ち、朝一番に大統領にブリーフィングをし、多くの場合、一日の最後にも大統領と会う。いまやますます複雑化し、相互の関連性を強める世界の問題に対処していくには、軍事、外交、金融、貿易、環境、国土安全保障、科学および社会政策など、あらゆる側面を統合して一貫した外交政策に結びつけることが、かつてなく重要になってきている。そうした統合的な分析ができるのはホワイトハウス、とくに国家安全保障会議(NSC)においてで、だからこそ、大統領補佐官は、おそらくは現在の政府構造のなかで、大統領に次いで重要なポストなのだ。輝かしい成功例があるとはいえ、歴代補佐官の多くはなぜ失敗を重ねてきたのか。今後の指針とできるようなモデルは存在するのか。

  • 誠実な仲介者としての大統領補佐官
  • ケネディとマック・バンディ
  • ニクソン・キッシンジャー外交の教訓
  • ブレジンスキーがもたらした大混乱
  • レーガン政権 ――混乱からの反動と再生
  • スコークロフト・モデル
  • 大統領補佐官としてのC・ライスの苦悶
  • 政策決定のバランスをとる重責

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