オバマ政権の北朝鮮政策を考える

スピーカー
マイケル・グリーン 戦略国際問題研究所日本部長
ゲリー・セイモア 米外交問題評議会研究部長
司会
ドン・オーバードーファー ジョンズ・ホプキンス大学ポール・ニッツスクール米韓研究所所長

Disarming, Delisting, and Dealing with North Korea: Next Steps

2009年1月号掲載論文

交渉か戦争かという二者択一の枠組みにとらわれ続ければ、結局は、「北朝鮮問題よりも重要で切実な問題が他にあるので、戦争は選択肢にならず、とりあえず、相手が欲しがるものを与えておこう」ということになる。これによって、北朝鮮問題を解決するわれわれの能力は大きく損なわれ、北東アジアにおけるアメリカの立場も損なわれる。(M・グリーン)

 核軍縮(解体)が実現する可能性は乏しいとしても、核開発の能力を枠にはめるための現在のプロセスを続けるほうがよいと考えている。最終的には、北朝鮮の体制は力を失い、崩壊していく可能性が高いと思う。つまり、われわれのゲームは、その時が訪れるまで、現在の(核開発能力制限・無力化する)プロセスを維持し、問題を管理していくことだと思う。(G・セイモア)

  • 北朝鮮問題をめぐる新政権の課題
  • 北朝鮮交渉担当の高官ポストを
  • 政権移行期に何をすべきか
  • 中国の立場
  • テロ支援国家リストからの削除と日米関係
  • 北朝鮮の核拡散リスク

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