Classic Selection 2009
「複雑な紛争」に即した戦略を
――伝統的戦力と新しい戦力整備のバランスを
A Balanced Strategy
2009年1月号掲載論文
「いまや戦争のカテゴリーは曖昧化し、特定の枠に当てはめるのが難しくなってきている。軍事専門家、マイケル・エバンスが描写するように、現在の戦略では『マイクロソフト(に象徴されるハイテク技術)と(伝統的な)刀が共存し、ステルス技術に対抗して自爆攻撃が用いられる』。敵対勢力の力、そして紛争のタイプがこれほど多様になってきている以上、われわれは戦闘能力に関するバランスのとれたポートフォリオを持つべきだし、戦線に送り込む部隊、調達する兵器、訓練に関してもっと幅を広げなければならない」。必要なのは、今後の不測の事態に備え、対ゲリラ戦争を遂行・実施していく能力を制度化し、複雑な戦争に備えた戦力を重視することで、現在の重厚長大型の軍事路線とのバランスをとっていくことだ。
- 三つの領域でのバランスを
- 戦闘と民政活動のバランス
- 通常戦力と非対称戦争
- 非国家武装集団の台頭で曖昧化する戦争
- 複雑な戦争に応じた制度の確立を
- 限界を認識し謙虚さを心がけよ
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