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CFRインタビュー
グローバル化時代の危機には
政府間協調システムで対処せよ
――金融危機対応の教訓

アン=マリー・スローター プリンストン大学ウッドロー・ウィルソン公共・国際問題大学院長

Long-Term Implication of Financial Crisis

Anne-Marie Slaughter ハーバード大学教授を経て、プリンストン大学ウッドロー・ウィルソン公共・国際問題大学院長。2002~2004年までアメリカ国際法学会(ASIL)の会長。グローバル化とそれに伴う国際法の変化について数多くの論文を発表し、「トランスガバメンタリズム」の概念をアピールして一躍脚光を浴びた。

2008年11月号掲載論文

「いまや、そこに存在するのが『グローバルに統合された金融企業』である以上、『金融システムもグローバルに統合されている』ということだ。事実、今回の金融危機においても、主要国の中央銀行当局は協調して流動性を提供している。こうした政府間ネットワークが最初に形成されたのは金融セクターにおいてだった。そう、(1972年に組織された)バーゼル(銀行監督)委員会だ。これ以降、主要国の中央銀行当局の代表者は定期的に会合の場をもってきた。各国の立場を調整し、相互信頼と知識を積み重ねてきた。バーゼル委員会がなければ、今回の危機を前に各国の金融当局が協調行動をとるのは難しかったはずだ」。
 聞き手はリー・ハドソン・テスリク (www.cfr.org のコンサルティング・エディター)。

  • 金融都市「ネットワーク」の時代
  • 政府間ネットワークによる協調と金融危機対策
  • 政府間ネットワークと国際機関をリンクさせよ
  • 今は民主国家連盟のタイミングではない

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