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それでも21世紀は民主主義の時代になる
――民主化に不可欠な信頼と妥協を育む市場経済

マイケル・マンデルバーム   ジョンズ・ホプキンス大学教授

Democracy Without America

Michael Mandelbaum ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)教授。専門はアメリカの外交政策。論文は同氏の新著"Democracy's Good Name: The Rise and Risks of the World's Most Popular Form of Government"からの抜粋。

2007年12月号掲載論文

市場経済を機能させるのに必要な制度、知識、価値観は、民主主義を実現するうえで必要になる制度、知識、価値観と重なりあう。こうして民主主義は市場の働きを通じて広まることになる。市場経済が民主主義を育んでいくのは、市場経済の前提となる財産権の保障が自由の一部を構成しているからだ。もっとも重要なのは、市場経済のもとで、企業、労働組合、専門家協会、有志クラブなど、政府から独立した団体が多数誕生することだ。非民主国家が経済成長を実現するために市場経済体制を導入すれば、民主化圧力は必ず高まっていくし、経済成長は、将来にわたってあらゆる国の政府が追求する目標であり続ける。しかし、アメリカの政策でそれを左右するのは難しいし、アラブ世界、ロシア、中国が今後民主化していくかどうかは、予断を許さない状態にある。

  • 民主化促進策が挫折し、民主主義が台頭しているのはなぜか
  • 国民主権と自由の間
  • 民主主義の前提としての市場経済
  • 市場経済は、民主化に向けたトロイの木馬か
  • アラブ、ロシア、中国は民主化するのか

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