ドルの再生と新ブレトンウッズ体制の導入を
――固定相場制と金本位制の復活を
After the Crash: Helping the U.S. Economy Right Itself
2008年11月号掲載論文
1971年以後の国際通貨レジームもすでに寿命を迎えつつあり、老朽化の弊害が兆候として表れている。不安定な為替レート、世界規模でのインフレ、対米債権国における中央銀行のバランスシートにドルが積み上げられていることがその証左だ。この20年間にわたって、健全だと考えられていた制度、合理的だと思われていた市場が幾度となく制御不能に陥ってきた。このままでは、世界規模での通貨・金融危機のリスクはますます高まっていく。持続性のある、優れた後継の国際通貨システムが必要だ。それは第二次世界大戦後に生まれた体制と同じく、固定為替相場と金が支える基軸通貨を中心としたシステムになるはずだ。
- 米経済の成長は復活する
- まず政府が襟を正せ
- ドル・ブランドの再生を
- 固定相場、金本位制の復活
- 失敗を糧に
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