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地球温暖化をいかに封じ込めるか
 ――途上国を取り込んだ「キャップ・アンド・インベスト」枠組みの導入を

カーター・F・ベールズ ウィックス・グループ名誉マネージング・パートナー
リチャード・D・デューク 天然資源保護協議会・市場改革センター・ディレクター

Containing Climate Change: An Opportunity for U.S. Leadership

Carter F. Bales マッキンゼーのディレクターを経て、通信・情報メディア産業を専門とするプライベート・エクイティ「ウィックス・グループ」の共同創設者に。現在は同社の名誉マネージング・パートナー。 Richard D. Duke アメリカの環境保護団体、天然資源保護協議会(NRDC)市場改革センター・ディレクター。

2008年10月号掲載論文

ワシントンは、温室効果ガス排出権取引システムを導入し、そこから得た歳入をエネルギー使用効率やクリーンな電力生産領域での技術革新に利用していくことを目指す「キャップ・アンド・インベスト」戦略を実施すべきだ。キャップ・アンド・インベスト戦略が導入されれば、アメリカはごくわずかな経済コストでクリーンエネルギー経済へとシフトできるようになる。事実、コンサルティング企業のマッキンゼーの最近の報告は、政府がエネルギー使用効率改善と技術革新による可能性を最大限に促進すれば、2030年までにアメリカの温室効果ガス排出量を30%近く削減するのに必要なコストをほぼゼロへと圧縮できると指摘している。

  • 温暖化対策のジレンマを解くには
  • ヨーロッパの排出権取引システムの失敗
  • 「キャップ・アンド・インベスト」戦略
  • 新環境国際レジームの見取り図
  • ルールを徹底するには

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