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CFRインタビュー
なぜ中東和平交渉への
機運が高まっているか
――和平を模索するイスラエルとシリアの真意は

モナ・ヤコービアン 米平和研究所特別顧問

Movement in Middle East Peace Talks

Mona Yacoubian 米平和研究所(USIP)紛争分析・防止センターの研究プロジェクト「イスラム・ワールド・イニシアチブ」の特別顧問。過去に世界銀行、米国務省、ランド研究所でも中東・北アフリカ問題の顧問を務めている。

2008年6月号掲載論文

イスラエルはトルコの仲介でシリアと交渉し、レバノンとの和平にも前向きになっている。シリア、レバノンとの和平に集中するためか、ガザ地区のハマスとは休戦合意を成立させている。シリアとレバノンの双方との交渉を試みているイスラエルの意図について、「シリアと交渉している以上、イスラエルがレバノンとの直接交渉するのを望んでいることには不思議はない。
 ……双方と交渉しない限り、紛争は決着させられない」と説明する米平和研究所の中東専門家モナ・ヤコービアンは、一方でシリアは「欧米の政策が作り出した孤立状況から脱して、グローバル経済への統合」を果たすことを最優先に考え、「もはやイスラエルと軍事的対決路線をとるつもりはない」とみる。
「イスラエルは、フランスが7月にパリで主催する欧州・中東諸国を交えた首脳会議の場で、シリアのアサド大統領とイスラエルのオルメルト首相の直接交渉をセットアップしたいと考えて」おり、これが実現すれば、中東情勢は大きく動くかもしれない。
 聞き手は、バーナード・ガーズマン(www.cfr.orgのコンサルティング・エディター)。

  • イスラエルの和平攻勢
  • 和平に向けたアメリカ・ファクター
  • 和平を模索するシリアの真意は何か

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