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CFRインタビュー
戦争と経済
――イラク戦争のもう一つの問題

ロバート・D・ホーマッツ ゴールドマン・サックス副会長

Iraq War Historic for Lack of Cost Transparency

Robert D. Hormats 経済・ビジネス担当の米国務次官補、米通商代表部副代表を経て、ゴールドマン・サックスに。1987年から同社副会長を務める。

2008年5月号掲載論文

歴史的にみて、大がかりな戦争を始める前には、戦費のどの程度を税金でまかなえるか、どの程度の債務を背負い込むことになるかについての熱い論争が展開されてきた。南北戦争前には、25%を税金で支払い、75%を借金でまかなうことが合意されていた。
 第二次世界大戦期にも、税金と借金の比率を半々とすることで合意が形成されていた。だが、イラク戦争の場合、そうした戦費調達の議論は一切行われなかったし、同世代で大半の重荷を担うという話もなかった。それどころか、減税の話がでているし、通常、戦期には抑え込まれるはずの国内支出もイラク戦争期には増大している。
 イラク戦争の戦費の多くは透明性に欠けるし、いかにして戦費を調達するかについての議論も事前には行われなかった。今後、われわれはイラク戦争をめぐってこの点を問題として取り上げていく必要がある。

  • 戦費の重荷を将来の世代に押しつけてはならない
  • 経済と社会を犠牲にした戦費調達
  • 何のための戦争か

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