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CFRインタビュー
馬英九総統の誕生で
中台関係はどう変わるか

アラン・D・ロンバーグ
ヘンリー・スティムソセンター東アジア研究ディレクター

New President in Taiwan Likely to Improve Taiwan-China Relations

Bernard Gwertzman  バーナード・ガーズマンは、www.cfr.orgのコンサルティング・エディター。ワシントン・スター紙記者を経て、1968年にニューヨーク・タイムズに入社。その後1969年~71年にはモスクワ支局長、1989年に外報部長となる。同氏が外交・国際関係の責任者だった時代に、ニューヨーク・タイムズは4度ピュリツァー賞を受賞している。  1995年の立ち上げとともに、ニューヨーク・タイムズの電子版へと移り、1996年~2002年までエディターを務める。その後、米外交問題評議会インタビュー(Gwertzman Asks the Experts) のコンサルティング・エディターとして、週に2、3度のペースで国際情勢に関するインタビューを行っている。

2008年3月号掲載論文

次期台湾総統に選ばれた馬英九は、かなり早い段階で、中国との経済合意を結びたいと考えているし、すでに運行されている中台間のチャーター便の数を増やし、定期便も就航させたいと考えている。そして時間をかけて、彼が「生活様式」と呼ぶ和平協定に向けた了解をとりまとめ、台湾の国際社会への参加に向けた道を開きたいと考えている。
 馬英九の対中路線をこう予測するアジア問題の専門家、アラン・ロンバーグは、「一つの中国」の解釈をめぐって馬と北京の間には意見の違いがあるが、馬も北京も、それはそれで現状として受け止め、状況を先へと進めようとするだろうとみる。「中国はこれまでの台湾との対決的ムードを早く変えたいと望んでおり、「一つの中国」という概念を箱に押し込んで、台湾民衆の人心を勝ち取れるような関係を築き、経済開発に専念したいと考えている」。

  • 「一つの中国」を超えて、中台は実務的な関係改善を目指す
  • 米台関係も安定化へ
  • 中国との和平協定は実現するか

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