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CFRインタビュー
ニュースメディアの将来
 ――ブランド力あるメディアは生き残る

ピーター・R・カーン ダウ・ジョーンズ前会長

Mixed Future for News Media

Peter R. Kann 2007年までウォールストリート・ジャーナル紙を所有するダウ・ジョーンズの会長を務めた。同社の最高経営責任者(CEO)、ウォールストリート・ジャーナル紙の発行人も歴任。1971年の記者時代にはインド・パキスタン戦争の報道が評価され、ピューリッツァー賞を受賞している。

2008年2月号掲載論文

「インターネットが台頭し、若者が新聞・雑誌を読まなくなり、競争が過熱している」ために、プリントメディアの先行きを悲観する声も多く聞かれるが、「一方でそのブランド力、別の言い方をすれば、公共性を追求することで得られる特権(フランチャイズ)に注目して、プリントジャーナリズムの今後を楽観する声もある」
 こう指摘するダウ・ジョーンズのピーター・R・カーン前会長は、「プリントメディアであれ、オンラインメディアであれ、もっとも重要なメトリックス(基準)は、購読者、あるいはネットユーザーが情報提供者をどのように捉えているかだ。これによって、読者、ユーザーのニュースブランドあるいは情報ブランドへの信頼関係、忠誠が築かれる」と指摘する。広告主も「そうしたブランドとユーザー間の結びつき、つまり、たんなる購読者数やクリック数ではなく、メディアブランドとユーザー間の信頼関係の質を評価する」と指摘した同氏は、プリントメディアの今後を左右するのはブランド力、フランチャイズだと強調した。
 聞き手はリー・ハドソン・テスリク(www.cfr.orgのアシスタント・エディター)。

  • ブランド力と読者の信頼
  • 国際報道とメディアビジネス

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