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CFRインタビュー
対北朝鮮交渉の進展は期待できない

ゲリー・セイモア 米外交問題評議会副会長兼研究部長

North Korea May Delay Implementation Until 2009

ary Samore 米国務省、国家安全保障会議核不拡散担当ディレクター、英王立国際問題研究所研究部長、マッカーサー財団副会長を経て、現在は米外交問題評議会(CFR)副会長で、研究部長を兼務。専門は中東、アジアにおける核不拡散と軍備管理。

2008年1月号掲載論文

「6者協議での合意の一環として、寧辺(ヨンビョン)の原子炉と使用済み核燃料再処理施設の双方を無力化することになっているが、北朝鮮はその無力化のペースをゆっくりとしたものにしている。平壌は、約束されている重油の提供がゆっくりとしか進んでいないことをその理由に挙げている。なぜ重油の提供がスムーズに行われていないか。それは、もう一つの合意事項である核開発計画の全貌を2007年12月31日にまでに申告するという約束を北朝鮮側が果たしていないからだ」。合意の進展が膠着状態に陥っている背景をこう分析する核拡散問題の専門家ゲリー・セイモアは、「北朝鮮は6者協議の核解体プロセスを塩漬けにして、アメリカに次期大統領が誕生するのを待って、その後、交渉を再開したいと言い出すつもりかもしれない」と指摘する。「1年後も北朝鮮の核(問題)は現状のままであることが、ますますはっきりしてきた」と述べ、北朝鮮への新たな戦略の採用を促したジェイ・レフコウイッツ米特使の発言についても、「北朝鮮は、少なくとも、2008年の間は核兵器の放棄に応じるつもりはない、とブッシュ政権の高官の多くが考えていることを、彼が公の場で述べたにすぎない」と語った。「北朝鮮はまともな申告を提出しそうにはなく、プロセスは膠着状態に陥ったままだろうし、そうだとすれば、対応はアメリカの次期政権に委ねられることになる」と。聞き手はバーナード・ガーズマン(www.cfr.orgのコンサルティング・エディター)。

  • 平壌が核解体合意の履行を遅らせている理由は
  • 北朝鮮の真意はどこにあるのか

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