Gregory Horne/iStock.com

論争 トウモロコシは食糧か燃料か

トム・ダシュル 前米上院議員
C・フォード・ランゲ ミネソタ大学応用経済学・法学教授
ベンジャミン・セナウアー ミネソタ大学応用経済学教授

Food for Fuel?

Tom Daschle 1987年~2005年までサウスダコタ州選出の民主党上院議員。議員時代の1994年~2003年まで上院院内総務。現在はアストン・アンド・バード法律事務所の特別顧問を務める。
C. Ford Runge ミネソタ大学応用経済学・法学教授で、同大学の国際食料・農業政策センター(CIFAP)所長。専門は貿易や資源政策で、これまで米下院農業委員会のメンバーや米国際開発庁(USAID)の食料援助スタッフなどを務めた。
Benjamin Senauer ミネソタ大学応用経済学教授で、CIFAPの共同所長。これまでに米農務省経済調査局調査員、国際食糧政策研究所(IFPRI)客員フェロー、世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)。

2007年11月号掲載論文

フォーリン・アフェアーズ日本語版2007年5月号の「エタノール燃料は本当に人と地球に優しいのか」で、C・フォード・ランゲとベンジャミン・セナウアーは、原油価格が高騰するなか、世界的に代替燃料として注目を集めているエタノールも、トウモロコシや大豆を原料として生産する限り、食糧としての供給が奪われることになり、世界の穀物供給を連鎖的に逼迫させ、主要産品の価格を高騰させると警告した。「トウモロコシや大豆を原料とするバイオ燃料の需要増によって主要産品の実勢価格が1%上昇するごとに、世界で食糧難に苦しむ人々の数は1600万人ずつ増えていく」と指摘した両氏は、「エタノールを真にグリーンで持続可能な代替燃料とするには、トウモロコシや大豆ではなく、木や草のセルロースからの生産の実用化を期待するしかない」と論文で結論づけている。以下は、トウモロコシからのエタノール生産を推進する立場から、2人の論文への反論を寄せた前米上院議員のトム・ダシュルの議論と、それに対するランゲ、セナウアー両氏の再反論。

  • トウモロコシからのエタノール生産に関する「神話と真実」
  • ダシュルの議論には特殊利益への配慮がにじみ出ている

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

(C) Copyright 2007 by the Council on Foreign Relations, Inc., and Foreign Affairs, Japan

Page Top