corlaffra/shutterstock.com

いまこそイランとの緊張緩和を

レイ・タキー 米外交問題評議会 中東担当シニア・フェロー

Time for Detente With Iran

Ray Takeyh 米外交問題評議会(CFR)の中東担当シニア・フェロー。専門はイラン、中東の政治改革、イスラム主義運動。著書に“Hidden Iran : Paradox and Power in the Islamic Republic” がある

2007年9月号掲載論文

この30年近く、双方の敵意に満ちた感情と無責任なレトリックゆえに、アメリカとイランが合理的関係を構築するのは不可能な環境にあった。イランの現実主義者は常にイデオロギー的強硬派に敗れ去り、アメリカとイランの共通の利益も、歴史的対立のなかで見えなくなっていた。しかし、現在、イランには新保守派のなかに力強い現実主義者の集団が誕生し、しかも彼らは、ワシントンとの協調路線を積極的に唱えている。これに呼応して、ワシントンが緊張緩和路線にそった包括的戦略を考案し、実施していけば、両国が相互の敵対感情を克服できる瞬間がいずれ訪れる。……アメリカが国交を正常化させ、両国が抱え込んでいるすべての懸案について話し合いを始めれば、イランは正統な必要性を満たすことを優先させるのか、それとも、自己欺瞞の妄想にとらわれ続けるのかを選ばざるを得なくなる。

  • 対イラン・デタントを模索せよ
  • アメリカのイラン路線で成果が出ない理由
  • 対イラン・デタントの勧め
  • 新保守派内の二つの系譜
  • アメリカがとるべき道
  • イラン関与のルールとは
  • 関係改善に向けたまたとない好機

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

(C) Copyright 2007 by the Council on Foreign Relations, Inc. and Foreign Affairs, Japan

Page Top