Dan Gutu/Shutterstock.com

CFRインタビュー
イラクへの米軍増派は成果を上げつつある

ケニース・M・ポラック ブルッキングス研究所 セバン中東研究センター所長

Surge Producing Real Progress in Iraq

Kenneth M. Pollack 国家安全保障会議(NSC)ペルシャ湾岸担当ディレクター、米外交問題評議会(CFR)中東研究ディレクターを経て、現在はブルッキングス研究所セバン中東研究センター所長。

2007年8月号掲載論文

イラクの重要地域の治安を確保することを目的とする米軍の作戦は予想以上にうまくいっているし、地方における政治、経済体制の整備もある程度進んでいる。これらの進展だけでも、イラクへの米軍増派策が成果を上げている兆しとみなせる。イラク問題の専門家、ケン・ポラックは、増派策が成果を上げているのは、対ゲリラ戦とイラク市民の安全を守り、生活インフラを復旧・整備することに焦点を合わせた新戦略のおかげで、米軍の士気が高まるとともに、地方の部族長や指導者たちが、イラク・アルカイダ機構やジハード組織に反発し、米軍に助けを求めてくるという幸運に恵まれたからだと示唆する。ただし、イラクの政治状況についてはまったく進展がなく、もう一度選挙を行うか、民族和解を促すような政府を誕生させるために必要なら、新たに選挙制度を導入することも考えるべきだろうとコメントした。聞き手はバーナード・ガーズマン(www.cfr.orgのコンサルティング・エディター)。

  • イラクの治安は改善されつつある
  • アルカイダとスンニ派民衆の対立
  • 増派策は当面継続される

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

(C) Copyright 2007 by the Council on Foreign Relations, Inc., and Foreign Affairs, Japan

Page Top