民主国家連合の可能性
――第2のX論文を求めて
Report of a CFR-Sponsored Independent Task Force
2007年1月号掲載論文
「 民主国家連合は、現在の漠然とした「民主主義国家コミュニティー」よりも小さな組織とし、厳格な義務を定めた条約に調印した国をメンバーとする。この組織が、国連その他の国際機関の踏み込んだ改革を求めて中心的な役割を果たしていくことも期待できる。国連が必要な改革を断行しない場合には、長期的にはこの民主国家連合が国連に代わる役割を担っていくようになる可能性もある。」(A=M・スローター)
「21世紀のグローバル構造は、複数の層からなるレイヤーケーキのようなものとみなす必要がある。そうした層をなす機構には、グローバルなものもあれば地域的なものもあり、政府の統治スタイルを基準とするものもあるだろう。こうした複数の機構にはそれぞれ役割があって、さまざまな問題を解決するために協力しあう。最終的には誰もが重要視する伝統的な「大国間」メカニズムである安保理が、その頂点にあるような構造ができることを私たちは期待している。」(G・J・アイケンベリー)
- プリンストン・プロジェクトについて
- さまざまな脅威
- 「法に基づく自由な世界」と「民主国家連合」
- ブッシュ政権の民主主義促進策との違い
- 民主国家集団の役割
- 核テロ、イラン、予防戦争
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