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民主国家連合の可能性
――第2のX論文を求めて

スピーカー
アン=マリー・スロータープリンストン大学ウッドロー・ウィルソン公共・国際問題大学院長
G・ジョン・アイケンベリー
プリンストン大学ウッドロー・ウィルソン公共・国際問題大学院教授
司会
リチャード・N・ハース
米外交問題評議会(CFR)会長

Report of a CFR-Sponsored Independent Task Force

Anne-Marie Slaughter ハーバード大学教授を経て、プリンストン大学ウッドロー・ウィルソン公共・国際問題大学院長。2002~04年までアメリカ国際法学会(ASIL)の会長。グローバル化とそれに伴う国際法の変化について数多くの論文を発表し、「トランスガバメンタリズム」の概念をアピールして一躍脚光を浴びた。近著に『A New World Order』がある。
G. John Ikenberry プリンストン大学ウッドロー・ウィルソン公共・国際問題大学院教授。プリンストン大学、ペンシルベニア大学、ジョージタウン大学などで教鞭をとり、米国務省の政策決定スタッフとしての経歴も持つ。近著に『The Nation-State in Question』。

2007年1月号掲載論文

「 民主国家連合は、現在の漠然とした「民主主義国家コミュニティー」よりも小さな組織とし、厳格な義務を定めた条約に調印した国をメンバーとする。この組織が、国連その他の国際機関の踏み込んだ改革を求めて中心的な役割を果たしていくことも期待できる。国連が必要な改革を断行しない場合には、長期的にはこの民主国家連合が国連に代わる役割を担っていくようになる可能性もある。」(A=M・スローター)

「21世紀のグローバル構造は、複数の層からなるレイヤーケーキのようなものとみなす必要がある。そうした層をなす機構には、グローバルなものもあれば地域的なものもあり、政府の統治スタイルを基準とするものもあるだろう。こうした複数の機構にはそれぞれ役割があって、さまざまな問題を解決するために協力しあう。最終的には誰もが重要視する伝統的な「大国間」メカニズムである安保理が、その頂点にあるような構造ができることを私たちは期待している。」(G・J・アイケンベリー)

  • プリンストン・プロジェクトについて
  • さまざまな脅威
  • 「法に基づく自由な世界」と「民主国家連合」
  • ブッシュ政権の民主主義促進策との違い
  • 民主国家集団の役割
  • 核テロ、イラン、予防戦争

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