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国際経済・貿易の不公正をいかに是正するか
―純然たる自由貿易では問題は解決しない

ロバート・H・ウェイド
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス政治経済学教授

Questions of Fairness

2006年11月号掲載論文

現在の自由貿易体制では、世界を勝ち組と負け組の二つに分けてしまうし、多くの途上国は負け組になる。だが、グローバル経済に対する市場開放の度合いを途上国が調整できるようにすれば、こうした二極化現象をなくせる可能性がある。こうした問題を前向きに考えていくには、「先進世界」対「途上世界」という構図ではなく、先進国の人口が10億人、先進国より高い経済成長を遂げている途上国の人口が30億人、そして低成長に苦しむ途上国の人口が20億人であるという事実に即して、「1対3対2の世界」という構図で世界の経済と貿易の問題、そして途上国のニーズをとらえるべきではないか。

  • すべての人と国に繁栄を
  • 貿易、援助、移民政策、投資
  • 経済開発の近道は自由貿易か産業政策か   
  • どの程度の経済開放策が適切か
  • 「1対3対2の世界」

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