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中国の改革とリーダーシップ危機

ジョン・L・ソーントン ブルッキングス研究所理事長

China's Leadership Gap

John L. Thornton ゴールドマン・サックスの会長を経て、ブルッキングス研究所理事長。現在は、北京の清華大学で教鞭をとり、同大学のグローバル・リーダーシッププログラムのディレクター。

2006年11月号掲載論文

かつては官僚ポストを独占していたエリート大学の卒業生の多くが、いまでは民間の雇用へと流れつつある。経済開放政策の結果、新たに民間に魅力的な雇用がつくりだされたことで、皮肉にも、この30年に及ぶ改革路線を今後踏襲していけるような、若くて優秀な人材を中国政府は確保しにくくなっているのが現状だ。現在の硬直的なトップダウン型の政治構造にばかり依存し続けるのは、もう無理な段階にきている。共産党は、多くの優れた人材を持つ民間と政府の間に存在する壁を取り払うべきだろう。政治指導者のポストを民間の優れた人材に開放すれば、政治力学と行政効率のせめぎ合いに頭を悩ます現在の指導層のジレンマを解決する助けにもなる。

  • 求む、次世代の改革主義指導者
  • 上級官吏か多国籍企業か
  • 地方政府の腐敗
  • 才能ある人物を政府に取り込め

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