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CFRインタビュー
核実験は政治的デモンストレーションだ

ゲリー・サモア 米外交問題評議会副会長

Gary Samore 米国務省、国家安全保障会議核不拡散担当ディレクター、英王立国際問題研究所研究部長、マッカーサー財団副会長を経て、現在は米外交問題評議会副会長で、研究部長を兼務。専門は中東、アジアにおける核不拡散と軍備管理。

2006年11月号掲載論文

北朝鮮が(交渉から離脱してミサイル実験・核実験を強行するという)より攻撃的な路線をとることを決めたのは、アメリカが2005年秋に発動したマカオの銀行の北朝鮮関連口座に関する金融制裁措置が背景にある。「核実験を行い、自分たちが核武装国家であることをはっきり知らしめれば、金融制裁を科しているアメリカを追い込めると考えたのだろう」。北朝鮮が核実験に踏み切った動機をこう分析するサモアは、今回の安保理の経済制裁決議を評価しつつも、決議の内容は「北朝鮮が生き延びていくために必要な外国からの援助や取引に直接的な影響を与えるようなものではなく、むしろ、北朝鮮は、中国と韓国が、体制の存続を脅かすような制裁から守ってくれることを依然として期待している」とコメントした。

  • 核実験の動機は何か
  • 制裁では北の体制は揺るがない
  • 中国のジレンマ
  • なぜ平壌は核が必要だと考えるのか
  • 平壌はイラク戦争に乗じ攻勢にでた
  • 今後の行方

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