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CFRブリーフィング
北朝鮮経済制裁とイランの核問題の行方

ライオネル・ビーナー  CFR スタッフライター 

Lionel Beehner CFR スタッフライター 

2006年11月号掲載論文

今後、北朝鮮に対する厳格な制裁措置が間違いなく履行されていけば、イランも考えを改めるかもしれないが、現実にそうなるとは思えないし、中国とロシアが、イランに対して強硬な路線へとシフトするとも考えにくい。むしろイランの交渉上の立場は今後強まっていくと考える専門家は多い。北朝鮮は核不拡散条約(NPT)から離脱し、公然と核開発の意図を表明し、プルトニウムの再処理を通じた核分裂物質の生産を試みていたが、イランの場合、ウラン濃縮による核分裂物質の生産を試みているとはいえ、今もNPTに加盟しており、核兵器の開発ではなく、核の平和利用を目指していると繰り返し表明している。ブッシュ政権の高官のなかには、イランのような核開発の初期段階にある相手には、外交的に対処したほうが成果を期待できると考える者もいる。

  • 北朝鮮制裁をイランはどう解釈するか
  • 中国とロシアはどう動くか
  • 核実験で核の軍拡レースが起きるのか
  • イランと北朝鮮の関係はどうなる

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