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イラク・ラウンドテーブル
――全面的内戦に陥るのを回避するには

ラリー・ダイアモンド フーバー研究所シニア・フェロー
ジェームズ・ドビンズ ランド研究所国際安全保障・防衛政策研究センター所長
チャイム・カーフマン リーハイ大学国際関係学助教授
レスリー・H・ゲルブ 米外交問題評議会(CFR)名誉会長

What to Do in Iraq: A Roundtable

Larry Diamond フーバー研究所シニア・フェロー。近著に『勝利の浪費――イラクにおけるアメリカの占領と民主化努力の失敗(Squandered Victory: The American Occupation and the Bungled Effort to Bring Democracy to Iraq)』がある。
James Dobbins ランド研究所国際安全保障・防衛政策研究センター所長。近著に『国家建設の歴史 (The RAND History of Nation-Building)』がある。
Chaim Kaufmann リーハイ大学国際関係学助教授。
Leslie H. Gelb 米外交問題評議会(CFR)名誉会長。

2006年9月号掲載論文

中央集権化しようと無駄な努力を重ねてさらにイラクの分断状況を深刻化させるのではなく、イラクの分権化を進めるべきだ。クルド人地域、スンニ派アラブ人地域、シーア派アラブ人地域をつくり、それぞれの地域が立法や行政の大部分に責任を持つようにするのだ。外交、国境警備、石油およびガスの生産と歳入の管理分配など、中央政府の権限を全地域の利益に明らかにかかわる分野に限定・制限する。こうすれば、クルド人は自治権、スンニ派はある程度の自治権と歳入源、そしてシーア派は自らの地域を統治する歴史的自由と将来の富を手に入れることができる。(L・ゲルブ)

  • 国際的仲介プロセスの確立を  (ラリー・ダイアモンド)
  • 宗派・民族集団の生き残りを賭けた戦い
  • スンニ派との交渉の可能性
  • 国内軍事バランスの操作?
  • 国連、EU、アラブ連盟を関与させよ
  • 近隣諸国を取り込んでイラクの安定化を (ジェームズ・ドビンズ)
  • 日独占領モデルかボスニアモデルか
  • アメリカの影響力の低下は避けられない
  • 近隣諸国をイラクに関与させるには
  • 事実上の分割で、安定を (チャイム・カーフマン)
  • シーア派 VS スンニ派
  • 国内避難民の保護を
  • イラクを3分割して連邦制による国家統合を (レスリー・H・ゲルブ)
  • 不毛の選択か第三の道か
  • イラクを三つの地域から成る連邦国家に
  • 最後のチャンス

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