2008 Getty Images/iStock.com

インドはアメリカの戦略的パートナーだ
――米印核合意の本当の目的

アシュトン・B・カーター/ハーバード大学ケネディ・スクール教授(科学、国際関係)

America's New Strategic Partner?

Ashton B. Carter  クリントン政権の国防次官補を経て、現在ハーバード大学ケネディ・スクール教授(科学、国際関係)。

2006年8月号掲載論文

ワシントンが核の平和利用をめぐってインドに譲歩したのは、別の領域でもっと多くのものを勝ち取るためだった。イランの脅威、政情不安定なパキスタン、そしてとかく行動が読めない中国などの国々が将来引き起こすであろう課題に対処していくうえで、戦略的な要地に位置し、めざましい経済成長を遂げる民主国家インドの支援と協力を確保することをワシントンは重視した。核保有国としての地位を認めることと引き換えに、インドを戦略的パートナーとして取り込むという取引は、アメリカにとって妥当な決断だった。この合意が成功するかどうかは、ひとえにインドの将来の行動にかかっている。

  • 米印合意をめぐる二つの考え
  • 合意は成立するか
  • 米印合意のNPTへのダメージは
  • 合意のバランスシート
  • ゆっくりと共有基盤を広げよ

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

Copyright 2006 by the Council on Foreign Relations, Inc. and Foreign Affairs, Japan

Page Top