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CFRブリーフィング
中東におけるシーア派三日月地帯

Shiite Muslims in the Middle East

2006年6月号掲載論文

イラクでスンニ派とシーア派の抗争が激化するなか、レバノンからイラク、イランへといたる地域を「シーア派三日月地帯」とみなす地政学的とらえ方が大きな注目を集めている。事実、ヨルダンのアブドラ国王は「スンニ派が支配する中東は、ベイルートからテヘランにいたるシーア派三日月地帯の出現によって分断されることになるかもしれない」と発言している。イラクにおけるシーア派の台頭と宗派間抗争がきっかけとなって、中東全域でシーア派対スンニ派の宗派間の緊張が高まるなか、宗派間バランスが今後の中東秩序を左右するようになると考える専門家は多い。9・11を引き起こしたイスラム現状維持派と過激派の内戦は、いまや「イラク、イラン、レバノン」そして「ヨルダン、サウジアラビア、エジプト」を中心とする宗派間抗争へと構図を変えつつある。

  • シーア派の台頭
  • イランの影響力と宗派間抗争
  • シーア派とは

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