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CFRインタビュー
イランの核開発問題
―― ロシア案の受け入れか、安保理付託か

ジョセフ・シリンシオーネ カーネギー国際平和財団 核不拡散研究プロジェクト・ディレクター

Iran's New 'Hard Line' President Pushing Iran toward Security Council Action on Nuclear Issues

Joseph Cirincione アメリカ有数の核不拡散の専門家で、カーネギー国際平和財団のシニアアソシエート。同財団の核不拡散プロジェクトなどのディレクターも兼務。著書(英文)に『致死的な兵器庫――核兵器、生物兵器、化学兵器の脅威』などがある。

2006年1月号掲載論文

すこしばかり核開発計画を先にすすめ……それで、ヨーロッパが立場を後退させるかどうか、「状況を容認するか、あるいは、状況を批判しつつも具体的行動はとらないか」を見極めるという戦術をこれまでテヘランは慎重に試みてきた。イランの核開発に向けた戦術をこう分析するジョセフ・シリンシオーネ(カーネギー国際平和財団の核不拡散研究プロジェクト・ディレクター)は、だが今回ばかりは、イランは強硬な発言を繰り返すことで、ヨーロッパの出方を見誤ったとみる。「一線を越えないように配慮しつつ、核兵器開発に必要な全技術を獲得すること」がテヘランの戦術であるにも関わらず、アフマディネジャド大統領は、「平和利用という自分たちの主張に酔いしれるあまり」、あるいは、「国内政治面での窮状を打開しようと」、今回は、勇み足を踏んだと分析する。安保理への付託か、ロシア案の受け入れか。その大きな鍵を握るのはロシアになるとシリンシオーネは語った。聞き手はバーナード・ガーズマン(www.cfr.orgのコンサルティング・エディター)。

  • イランの核開発戦術は
  • 安保理付託か、ロシア案の受け入れか
  • ロシアの出方が今後の鍵を握る

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