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地球温暖化、異常気象と今後のエネルギー資源
―― 二酸化炭素固定技術を推進せよ

ジュリオ・フリードマン ローレンス・リバモア研究所二酸化炭素管理プログラム責任者
トーマス・ホーマー・ディクソン トロント大学平和・紛争研究センター所長

Out of the Energy Box

S.Julio Friedmann 米メリーランド大学での研究職を経て、現在は、米ローレンス・リバモア国立研究所二酸化炭素貯留プロジェクト責任者。専門は地質学。
Thomas Homer-Dixon トロント大学平和・紛争研究センター所長。同大学準教授。専門は政治学、環境問題。

2005年11月号掲載論文

増大するエネルギー需要と不安定な原油価格を前に、一部の先進国は石炭や石油に代わる代替エネルギーの開発を試みている。だがコストのかかる代替エネルギーへの転換では問題の一部しか解決できない。地球温暖化問題を抱えつつも、人類社会は依然として二酸化炭素を放出する化石燃料にエネルギー源を頼らざるを得ない状況にある。幸い、大規模な気候変動を引き起こさずに化石燃料を利用できる技術がある。それが、「二酸化炭素固定技術」と「二酸化炭素の地中貯留技術」を組み合わせたゼロエミッションの石炭ガス化複合発電施設だ。

  • 地球温暖化とエネルギー消費のジレンマ
  • 経済成長と二酸化炭素排出
  • 代替エネルギーの問題点
  • 石炭ガス化複合発電を推進せよ
  • 地中貯留技術へのインフラ整備を

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