Classic Selection 2005
CFR Interview
H・キッシンジャーが分析する中国の台頭
A World According to Kissinger
2005年8月号掲載論文
「私はアジアにおける新しい秩序の均衡が必要だとみているし、この均衡の一翼をアメリカが担いたいのなら、対中冷戦を再現するのではなく、協調路線をとるほうが賢明だろう。……ワシントンが中国の台頭のペースを弱めるような措置をとれば、中国人はアメリカのことを自分たちの国家目標を実現する上で最大の障害とみなすようになる。アメリカはこのようなリスクをあえて引き受けるのか。……中国はいずれアジアにおける大国になる。そして、世界政治の重心は大西洋から太平洋へとシフトしていく。これが現実だ」。聞き手はバーナード・ガーズマン(www.cfr.orgのコンサルティング・エディター)。邦訳文は英文からの抜粋、全文はwww.cfr.orgからアクセスできる。
- 中国の台頭
<中国の台頭>
――1971年の訪中以来、あなたは世界的な中国問題の権威とみなされている。10年、15年前の日本と同様に、いまやアメリカでは中国が大きな脅威ととらえられ始めている。中国が強大化して、アメリカの国益が損なわれるような事態になるのだろうか。・・・
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