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イランの核開発を食い止めるには

ケニス・ポラック/ブルッキングス研究所セバン中東研究センターディレクター
レイ・タキー/米外交問題評議会中東担当シニア・フェロー

Taking on Tehran

Kenneth M. Pollack ブルッキングス研究所セバン中東研究センターディレクター。イラク戦争を肯定する理論を提供しつつも、開戦の時期をめぐってはブッシュ政権と対立したことで有名。CIAのイラン・イラク軍事分析官(一九八八~九五)、NSCの近東、湾岸担当ディレクター(九五~二〇〇一)、CFR国家安全保障担当シニア・フェローを経て、現職。
Ray Takeyh 米外交問題評議会中東担当シニア・フェロー。イエール大学、カリフォルニア大学、ワシントン近東政策研究所のフェロー、米国防大学教授、同大学近東・南アジア研究所の研究部長などを経て、現職。専門はイラン、中東の政治改革、イスラム主義運動など。

2005年3月号掲載論文

核開発を重視するイランの保守派イデオローグと、深刻な状態にある経済の再建の必要性を重視する保守派リアリストの間には大きな亀裂がある。ワシントンは、欧州、日本などの同盟国からの協調を取りつけた上で「核兵器か経済の安定か」の二者択一をテヘランに迫り、リアリストの立場を強化するために、イラン経済を再生させるような大きな見返りか、あるいは、経済を完全に疲弊させるような厳格な経済制裁を準備しておく必要がある。アメリカと同盟諸国は、核開発を阻止するために兵器かバターかをめぐる最後通牒を突きつけるチャンスを手にしている。

  • 迫りくる危機を回避するには
  • 保守派リアリストとイデオローグの対立構図
  • 核開発をどこまで進めるのか
  • 深刻なイランの経済不振
  • 外資がなければ生き残れない
  • アメリカのとるべき路線
  • アメとムチで妥協を引き出せ
  • その他の選択肢はあるか
  • 空爆と政権交代策
  • 岐路に立たされたイラン

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